【体験談】派遣看護師、コロナ宿泊療養施設のバイトってどんなことするの?

ホテルのイラスト看護師

去年の年末から、都内のコロナ宿泊療養施設のバイトを行っています。

宿泊療養施設は派遣看護師で業務が回っており、常勤の看護師はいません。最近、また都内のコロナ感染者が増加しており宿泊療養施設の看護師業務も忙しく、人手不足を痛感しています。

そこで今回は、コロナ宿泊療養施設の看護師の業務はこんな感じというのを少しでもイメージしていただけたらと思います。

この記事でわかること

・コロナ宿泊療養施設での看護師の業務内容
・宿泊療養施設バイトの時給
・宿泊療養施設バイトへの応募方法

各ホテルにより多少ルールが異なる点があるので参考程度に見ていただけると幸いです。

コロナ宿泊療養施設での看護師の業務内容

まずは、宿泊療養施設施設での看護師の業務内容について紹介します。

健康管理の問診

基本的に行う業務はこの健康管理の問診です。宿泊療養施設で療養している入所者とは感染する可能性があるので直接会うことができません。そのため電話のみで身体の状態を聞きとり把握する必要があります。

自分が担当する入所者の受け持ち人数はホテルの規模や、感染者数の増減により異なります。

大きい規模のホテルでは、最近は20人程度、落ち着いている時は受持ち5人のときもありました。

また、下記の入所者は重症化のリスクが考えられるので注意して問診する必要があります。

・37.5℃以上の発熱
・高血圧
・糖尿病
・喘息
・慢性呼吸器疾患
・心疾患
・慢性腎疾患
・BMI30以上
・65歳以上

通常であれば1日2回の検温を、必要に応じて回数を増やしたりなどその人の状態に合わせ健康観察を行っていきます。

既存入所者への対応

既に入所している方は、自身の体温や酸素濃度、今ある症状をアプリを通して看護師と情報を共有しています。

その情報をもとに、症状の悪化がないか、酸素濃度が低下(SpO2:95%以下)していないか、食事は取れているのかなどを電話で問診します。

熱や咳が続いている場合は、不安も強いかと思われるのでお話をきいて疑問点や不安を軽減できるよう努めます。

新規入所者への対応

既存で入所している方のほかに、毎日新規で入所してくる人たちがいます。その方たちの情報を問診で聞き取ります。

現在の体温と酸素濃度、コロナの発症日や、解熱剤内服の有無、治療したことのある病気と普段飲んでいる薬、入所中の薬は十分にはあるのか、食事のアレルギーの有無などを聞きます。

入所した時点で、その人の既往歴や注意すべきことを漏れないよう聞き取りしていきます。ホテルに来た時点で酸素濃度が低く、状態が悪化している場合もあるので注意が必要です。

また、事務の方からもホテル療養についてのルールの説明もありますが、再度不明点がないかなどを確認します。

医師とのリモートミーティング

宿泊療養施設に医師は常駐しておらず、リモートにて医師と入所者の情報を共有します。

その際に、医師への情報共有や対応の相談などを行います。状態が悪化している方の入院搬送の判断や、必要時入所者と医師とのリモート越しでの診察ができるよう調整することもあります。

緊急時対応

入所者の状態悪化がある場合の緊急対応を行います。酸素濃度の低下がみられた場合には防護服を着用して酸素濃縮器をもち、入所者の部屋へ突入し酸素投与を行います。

ホテルでは、できる処置はせいぜい酸素投与をすることしかできないため、救急車を要請し救急隊がくるまでの対応が必要となります。

基本的にホテルでは医療的処置が行えないため、緊急対応が必要となる前に病院へ搬送することが多いです。

1日のタイムスケジュール

では、次に看護師の1日のタイムスケジュールをご紹介していきます。

各ホテルにより時間や業務内容が異なりますので、あくまで私の体験談としてお話させていただきます。

コロナ療養施設での看護師のタイムスケジュール
  • 8:45
    出勤

    9時から勤務開始となるので15分ほど前に出勤し、それまでにユニフォームに着替えます。

  • 9:00
    全体ミーティング

    9時から夜勤帯での出来事や、注意事項など情報共有を含めミーティングを行います。

  • 9:15
    医師とのリモートミーティング

    看護師間で情報共有を終えたら、特記事項のある入所者の情報を医師とも共有しておきます。

  • 9:30
    既存入所者へ健康管理問診

    入所者への問診を開始します。昨夜から状態の変化がないか、緊急対応の必要はないかなどここの問診で確認します。

  • 11:30
    情報共有

    午前の問診の情報を看護師間で情報共有し、入所者全体の状態を把握します。

  • 12:00
    休憩

    ここでお昼の休憩です。ゆっくり休みましょう!

  • 13:00
    全体ミーティング

    休憩を終えたら、午前の問診時の特記事項や全体への連絡事項などを共有していきます。

  • 13:30
    医師とのリモートミーティング

    午前の問診結果を医師と共有します。

  • 14:00
    新規入所者対応

    14時から16時にかけ、新規で入所してくる方がいるので入所時の状態や既往歴について確認し、ホテル内での過ごし方について案内します。

  • 16:00
    既存入所者へ健康管理問診

    新規入所者の対応もしつつ、既存の入所者の午後の健康管理も行います。1日を通して症状や発熱がないか確認します。

  • 17:00
    全体ミーティング

    夕方の問診結果を全体へ情報共有し、夜勤勤務者へ引き継ぎます。

  • 17:30
    掃除・残務引継ぎ

    情報共有がおえたら、自分が使ったものは消毒しきれいに掃除をします。もし終わらなかった業務がある方は残務の引継ぎを行います。

  • 17:45
    退勤

    勤務終了です。お疲れ様でした!

宿泊療養施設のでの看護師バイトの時給

私がいっているところは時給2200円です。7時間45分勤務のため1日16,390円です。

最近になり、人手が不足してるからか勤務日数によってボーナスがでたり、長期勤務者は時給を上げる対応がとられるなど状況に応じ給料も変動しています。

宿泊療養施設バイトへの応募方法

宿泊療養施設バイトへの応募はMC─ナースネットから行っています。

都内は各所に宿泊療養施設となっているホテルがあるので、自宅から近い場所などを選んでいってみてもいいかもしれません。



宿泊療養施設でのバイトをした感想

基本的に、緊急時が無いかぎりはコロナ感染者と接することがないので安心して業務ができます。

また業務内容も問診がメインとなり体力面でもきつくないのが利点かなと感じています。

ただ、コロナ療養についての細かなルールがあるので初めていく人は少し戸惑う部分もあるかなと思いますが、周りも派遣の看護師で運営しているのでどこのホテルも看護師同士で協力しあう雰囲気があります。

時給もそこそこいいので、時間があるひとはやってみてもいいかもしれません。

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